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ガラスは伝統や地域の特性にとらわれず、作り手の技術と感性がそのまま作品に反映される創造性溢れる世界です。
石川は、京都と並び日本を代表する伝統のあるところで、四季折々の豊かな自然にも育まれて、漆、やきもの、染織など、食生活の器を中心に日本を代表する数々の工芸が作られ、現代の生活の中で使われている土地柄です。
本展は、こうした石川の地に新しいガラスという芸術を育てるとともに、その創造性溢れるデザインが他の工芸や産業各分野の創造性の触発を期待して、1984年(昭和59年)より開催し、今回で第9回(国際公募展としては第7回)を数えます。
この間、世界で唯一のガラスの国際公募展として、毎回世界各国から多数の素晴らしい作品が寄せられ、ガラスを通じたデザインの国際交流の推進と、世界最高レベルの作品を評価するにふさわしい展示会として定着してきました。
本展は、創造性を最大限発揮した芸術作品から、普段の仕事の延長線上にある手慣れた造形の生活のための器まで様々な出品を期待し、世界最新のガラス・シーンを展望します。
そして、広く各層にガラスを通じてデザインに対する理解を深める機会とするとともに、ゆとりと豊かさ溢れる生活の実現と産業と文化の健全な発展につながることを期待して開催します。
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