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講評会

講評会

世界のガラス・シーンの今を展望する

今回が第12回展となる「国際ガラス展・金沢2013」は、世界35の国と地域から332点の作品応募がありました。4月24日のスライド審査会で17ヵ国70点の作品が通過しました。そして、7月11日の本審査会では、17カ国68点の作品を審査し、16点の入賞作品が決定しました。
本審査会翌日の7月12日に開催したこの審査結果発表・講評会では、審査員の皆様方から審査結果の報告と入賞作品に対する講評を頂くとともに、本審査を振り返っての感想やガラスの今後に対する意見などを語っていただきました。本稿では、その概要をご紹介いたします。

日 時
平成25年7月12日㈮ 午前10:00〜正午
場 所
石川県地場産業振興センター新館1階 コンベンションホール
講 師
武田  厚
多摩美術大学客員教授、美術評論家
 
ウィリアム・ダグラス・カールソン(アメリカ)
ガラス造形家、マイアミ大学寄付講座教授
 
ボーディル・ブスク・ラーセン(デンマーク)
ガラス評論家、ヘンペルガラス美術館館長、
前デンマークデザインミュージアム館長
 
横山 尚人
ガラス造形家
司 会
荒川 隆男
国際ガラス展・金沢 開催委員会副委員長
(公財)石川県デザインセンター専務理事
通 訳
(逐次通訳)
早川 芳子 会議通訳者

開会と講師紹介

荒川 ───── 皆さん、おはようございます。ただ今より国際ガラス展・金沢2013の審査結果発表・講評会を開催します。私は、国際ガラス展・金沢開催委員会の副委員長を務めます石川県デザインセンター専務理事の荒川です。本日は、昨日行われた本審査会の結果を発表させていただくとともに、今回の入賞作品について審査員の皆様から分かりやすくご講評をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、審査を務めていただいた先生方をご紹介します。こちらより武田厚様、横山尚人様、デンマークからお越しいただいたボーディル・ブスク・ラーセン様、アメリカからお越しいただいたウィリアム・ダグラス・カールソン様です。先生方にはお忙しい中、遠くからこの金沢までお越しいただき、昨日はたくさんの素晴らしい作品の中から賞を決めるという大変重要な任務をお務めいただき、本当にありがとうございました。また、本日の通訳は、早川芳子さんにお願いします。

開催概要と経過報告

荒川 ───── 最初に、開催概要と経過報告を申し上げます。今回の出品状況としては、35の国と地域から332点の応募がありました。去る4月24日に、武田厚さん、ガラス造形家で日本ガラス工芸協会理事長の藤田潤さん、北海道立近代美術館学芸副館長の水田順子さん、金沢美術工芸大学名誉教授の小松喨一さんの4名の方々で、画像による第1次審査を行っています。その中から世界17カ国、70点の作品が第1次審査を通過しました。
 そして、昨日の本審査においては、第1次審査を通過した作品のうち、17カ国69点の作品が送られてきましたが、作品の状態を考慮して68点の作品を審査し、入賞作品を決定していただきました。大変な力作ぞろいで本審査も大変厳しいものとなりましたが、大賞(グランプリ)と金賞は、今ここにご覧いただいている作品です。その他、審査結果は入賞者名簿のとおりですので、ご覧ください。
 少し前置きが長くなりましたが、以降の進行は、スライド審査と本審査の審査委員長を務めていただいた武田先生にお願いしたいと思います。先生にはまず簡単にスライド審査のご報告をしていただき、その後、今回の本審査での入賞作品について先生方からコメントをいただきます。最後に、それぞれの先生方から審査を振り返っての感想、新しい世代への期待やご意見を承れれば幸いです。

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